筋肉の痛みや血小板減少の稀な副作用とジスロマック

15員環マクロライド系抗生物質であるアジスロマイシンを有効成分として含むジスロマックはニューマクロライドとも呼ばれて賞賛される画期的な薬として世の中に登場しました。もともとあったマクロライド系の抗生物質であるエリスロマイシンはその有効な菌種の豊富さから重宝されてきましたが、胃酸に対して不安定であるという問題を抱えていたのが事実です。その問題点を克服することで経口吸収性を高めた上に、血中半減期も長いという特徴を兼ね備えたことによってさらに有用性の高い抗生物質としての地位を獲得したのがジスロマックなのです。副作用が少ないということから汎用されてきましたが、臨床試験で見つけられる副作用はわずかなものであり、頻度の低いものは見落とされがちです。画期的な薬として頻用された結果、徐々に稀な副作用も見つかってきました。肝炎や血小板減少、横紋筋融解症といった重篤な者も含まれています。血小板減少によって出血傾向が生じたり、横紋筋融解症によって筋肉に痛みが感じられたりするというのは注意を払わなければならないものです。血小板現象については血液検査によって自覚症状が発症する前に確認することができるでしょう。一方、痛みについては皮膚やのどの痛みを訴えるようにかる患者もまれに見られ、皮膚や粘膜の障害や血小板以外の血液成分の異常が原因であることがあります。いずれも極めて稀な症状であるとはいえ、ジスロマックによって引き起こされる可能性のある副作用として留意しなければならないものとなっています。こういった副作用があることは危険と感じられてしまいがちですが、副作用が知られるようになったことで対策が取れるようになったとプラスに解釈することで薬を有用な形で利用していくことができるでしょう。